
『世界』
花壇に咲いたお花を見ていたの
朝露が光っていたわ、小さいそれには
まるで海が宿っているみたい
海流が、花びらを翻弄するように
プルプルと、震えながら滑り落ちたわ
朝露は土に吸われてしまって
恐怖みたいな海の終わりも
呆気なくて、寝て起きたら
月もなくて波も止まっている
そんな世界を想像したの
夜が真っ暗だったらどうしよう
世界があまりにも静かなら
ママは崩れて、パパにまた殴られちゃう
なんだか寂しくなって
ママのお膝に駆け込みたくて
走ってみたの、そうしたら
アスファルト、鼓動に応じてドクドクいってる
風も、頬を切り裂くように
ビュンビュン、お仕事してるみたい
小鳥はいなくて、空は明らかに青くって
ああ、そうだ
きっと、明日は嵐だわ
嵐は、おうちの屋根を飛ばしてくれる
どこにも行けない、小さな足の味方だね
一人、公園に戻ってきたよ
友だちが来るのを待ってるの
コメントを残す