
淡になるほどおちてゆく
心のなかの、果てない海辺を歩きたいの
夢のような空白に、隣にたって手をひいて
あなたの影だけ存在するの
声も、顔も、香りも仕草も
全ては箱に閉じたのに
日記に綴って鍵を閉めて
胸に抱いて眠ったのに
大きな大きな手のひらだけは
私の心を牽いていて
あなたの胸をたよりない
私の産羽がもとめているの
もうきっと、あなたに愛は訪れないこと
花になって溶けてゆきたいほどに
うなずくことしかできないけれど
ゆるしてあげてね、みつめてあげてね
あなたのふれる雨のここちを思い出しては
滲み崩れるわたしの柔い、芽のないぬかるみ
あなたと海を夢にみる、消えゆく風月
他愛ない、慈にもならない叫び声を
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